高輝度LEDを使った、これからのデスクライトとも言える製品です。
「リーフライト」と名付けられたその照明を作ったのは、「アーロンチェア」などで知られるハーマンミラー社。デザインは、世界中のすべての子どもへのパソコン供給を目指す「One Laptop Per Child」プロジェクトのための“100ドルで買えるラップトップパソコン”のデザインも手がけたイヴ・ベアール。
「常に新境地を切り開きたい」と語るベアール氏が提示したのは、植物をモチーフに、直接手を触れられる、そしてライトが手を差し伸べてくれるような新しい照明です。
感性やTPOに合わせて自由に光を選べる、つまり家具のように空間を演出するものとしての照明だ。ブルーホワイトLEDとイエローホワイトLEDの二色の高輝度LEDを10個ずつ使って、ロウソクの光の色から、クールな青白い光まで、色温度を自由にコントロールできる。光量や照らす方向も自由自在なので、様々なシチュエーションで最適な光を選べるようになっている。しかも、光量も色温度もリーフライトのスタンド部分にある溝を指でなぞるだけの直観的な操作だから、気分に合わせた調整が簡単に行える。ベアール氏は、このリーフライトの実現のためにLEDの開発にも関わり、十分な輝度を持ちながら、発光部分をつかんでも火傷をしないライトを作り上げた。
エネルギー効率の悪さからヨーロッパでは全面使用禁止の動きがある白熱電球、原料に使われている水銀の処理が問題になっている蛍光灯に代わり、これからの照明の中心になると言われるのが、高輝度LED。その光は、蛍光灯のようにグレア(蛍光灯の短い間隔で明滅を繰り返す性質のこと)もなく、白熱電球のように熱を発することもない。また、消費電力を40%低減するなどエネルギー効率が高く、7年から10年くらい電球を変える必要がないため地球環境にも優しい。